ユーザーを直帰させないために

ユーザーにとってトップページは「検索エンジン」

担当者に「あなたのサイトの入り口はどこですか?」と聞くと、ほとんどの人はサイトの「ホーム」または「トップページ」と答えます。しかし、あなたが、ネットにアクセスする時のことを考えてみてください。

サイトにアクセスする際、サイトのURLをブラウザに入力する人はほとんどいません。おそらく、Yahoo!やGoogleに代表される「検索エンジン」でキーワード検索をするでしょう。そして、キーワードに一致するサイトが一覧で表示され、それを上から順番にクリックしていくと思います。

キーワードで検索をすると、いわゆるサイトのトップページではなく、下階層のページがヒットします。多くのユーザーは、そこから流入するのです。すなわち、ユーザーにとっての「トップページ」とは、構造上のトップページではなく、検索エンジンのリストをクリックして最初に目に触れたページのことなのです。

今や、過半数がトップページ以外からの流入というWebサイトは普通です。ECサイトなどは、それが顕著です。トップページ以外のページが集客の要になっているのです。自社サイトが7割も8割もトップページから流入するとしたら、そのほうがおかしいと考えた方がよいでしょう。

最初のページを一瞥して、自分の欲しい「答え」があるか無いかを判断します。入口になるページでユーザーの求めている答えが載っていて、問題解決できればそれに越したことはありません。しかし、無さそうと感じれば、それ以上サイトの中身を見ようとはしません。もう一度検索エンジンに戻って、一覧の次のリンクをクリックしていきます。

ユーザーから見ると、最初のページは、いわばレストランの入り口にある「メニュー」みたいなものであって、そこにアクセスしてくれたユーザーはまだ店内には足を踏み入れてはいないのです。Webサイトでは、その行動を「直帰」と呼びます。

Webサイトに「袋小路」を作らないこと

直帰してしまう原因は、そこに求める情報が無かったから、だけではなく、ほかのページへの誘導リンクがなかったのかもしれません。上位階層から下っていくというユーザー行動を想定してサイトを作ると、末端のページは得てしてリンクの無い「行き止まりページ」になりがちです。

ユーザーから見れば、ずばりの答えが無かったとしても、関連するページや、答えのありそうなページへのリンクが目に入れば、もう少し見てもらえる可能性が高まります。もっと深く知りたい。ほかの選択肢と比べたい。第三者の意見も欲しい。そのようなニーズに対して、答えられるサイト内の他のページに誘導できるようにリンクすることが重要です。

ページにアクセスした一瞬で、サイトの中の情報を「もっと見たい」と思わせなければ、数多くのサイトの中からあなたのサイトを選び、せっかく入り口まで来てくれたユーザーを、むざむざと取り逃がすことになります。ユーザーは、ランチ時のサラリーマンのように短気なのです。